パタンナーへの道・・・FAQ集

3.実務経験の無い新卒と経験者の型紙作りは何がそんなに違うのか

これは型紙の話しと言うよりは就職相談になると思います。


アパレル会社では展示会前が一番忙しいです。1型をこなす仕事の速さを上げてみます。

  型紙を作り、
  トワルを作りチェックを受けて、
  時にはここで修正が入り型紙を直し、0.Kが出るまでトワルチェックを受け、
  型紙に縫い代をつけてサンプル縫製用の白パターンを仕上げ、
  サンプル用の縫製仕様書を書き(必要な付属品、用尺なども)、
  サンプル縫製依頼用の青焼きをして、青焼きをカット。

ここまでの作業を一日でします。
多いときはその日のうちに次の型紙作りに入っていますし、平行して量産の仕事などもあります。


新卒者はそんな速さではできません。
恐らく型紙を修正するところまでが限度だと思います。

これだけの速さで仕事ができるのは、色んな素材で色んなデザインを過去に経験しているからであり、
デザイン画を見てこうしたらいいかな?というのを瞬時に判断できるから早さに繋がります。
この速さが一番の違いではないでしょうか。
これは「それまでにどれだけの数(型数、種類)をこなしているか」でもあります。


上に書いた仕事の流れを見た時に、週休二日で20日出社の会社だとしても、
20日間で20型をこなす計算になります。
一年中こんなペースで仕事をやっているわけではありませんが、
アパレルのパタンナーは一年に100型以上こなしているのは間違いないでしょう。
新卒者が学生時代に一年で100型以上やってました。というのは珍しいケースです。

型紙を作る技術以外にも仕事の速さにも差があるので、
パタンナーの求人では経験者が優遇されることが多いのだと思います。



これからパタンナーになるぞ!と心に決めている人へ。
最初からみんながそんな速さで仕事ができたわけではないのです。
先輩より時間が倍かかってもやり遂げる気持ち、諦めないで遣り通す気持ち。これが大切なのです。
うん!やってみせるわ!と思うあなたはきっと出来るようになります。そういうものです。頑張ってくださいね。



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