パタンナーへの道・・・FAQ集

1. 縫い子さんになるわけではないのに、なぜ縫製技術や知識を持つ必要があるの?

その前に「洋服のパターンは何のためにあるのでしょうか?」
答えは「洋服を作るためです。」型紙を作って終わりではありません。

洋服を作るためには、普通は縫い合わせる作業が必要になります。
手縫いもありますがミシンを使うのが一般的です。

この「ミシンで縫う」というのがポイントで、縫いやすい線、縫いにくい線というのがあります。
これは定規を使って紙の上で線を引いたり、トワルでラインを取っているだけでは
気づかない線なのです。


パタンナーも縫製技術を知ることにより、縫いやすい線の型紙を作れるようになります。
これは作りたい形がよりきれいに正確に表現されるということに繋がります。
縫いにくい型紙だとなかなか意図する形にならないためです。

でも、工場の縫い子さんのように縫えなくてもいいのです。知識と実地は違います。
工場ではしつけなどせず、ピンもほとんど使わずに物凄いスピードでミシンを進めます。
「しつけ無し、ピンを少なく」は実際にやってみるべきですが、速さは真似しなくてかまいませんから、
シーチングのトワルを実際にミシンで縫う練習をします。これだけでも縫いやすい線に気づくはずです。

「型紙を作ったら必ずトワルを縫う」これを一連の作業とします。
トワルを縫う場合はロックミシンを掛けたりはせず、縫い線を縫い合わせる作業になります。


また、縫製知識というのは、型紙に縫い代付けをするために必要になります。
工業用パターンには縫い代が必ず付くものであり、勝手にやってくださいではありません。
型紙の縫い代というのはただ1センチなりの余分な部分が付いている訳ではなく、
これを見れば「縫う順番」がわかるようになっているのです。
つまり、縫う順番を知っていないと縫い代が付けられないということです。
だた平行に線を引いているだけのものではありません。


縫製ができたら最高ですが、パタンナーは上手に早く縫えなくても問題はありません。
でも縫製を知ることは型紙の完成度が高くなるということであり、
確実に作りたい洋服に出来上がるための知識として、プラスアルファの部分で必要ということです。



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