ロックミシンの糸交換・・・FAQ集
ロックミシンの糸替えが上手にできません |
ロックミシンの選び方でも少し触れていますが、
2本糸のロックミシンの場合は、直線ミシンに似たような感覚ですぐにできるようになります。
でも3本糸以上になると難しくなります。
最近のロックミシンは糸交換がしやすいような工夫がされており、昔のよりは簡単になっていますが、
それでも自動糸通し機能付きミシンまであるほどですから、苦労する人が多いのが現実なのかもしれません。
<<ちゃんと通したのに縫えない>>
糸掛けの途中で「針を上げる、下ろす」の手順が抜けていることが多いです。
また、順番は絶対守らなくてはなりません。
特に糸が切れた場合はその糸だけ交換したくなりますが順番を守らないと失敗します。
<<簡単に交換する方法はあるのか?>>
ロックミシンにすでに糸がセットしてある場合において、
『セットしてある糸に次の糸を結ぶ』と簡単に交換できると言われています。
私はロックミシンを買ったお店で目の前で実演されました。
でもたまに結び目の糸が引っかかり、糸が切れて失敗することがあります。
思い返すとお店の人も数回に1度は失敗してました。
私が現在やっている確実に通せる手順をここではお話しします。
これは誰かに教わったというものではなく、色々やっているうちに辿り着いた方法です。
こんなやり方をしているという話は他では聞いたことが無いですが、失敗しないですよ。
それに背面(ミシンによっては側面)で糸を結んで空踏みするよりも糸の節約にもなります。
<<silkpin流糸通し>>
1.ミシンの電源はoffにしてカバーを開ける。押え金を上げる。 2.「上ルーパー糸」と「下ルーパー糸」を画像のように下へ少し引っ張る。 3.それぞれの糸を画像の位置でカットする。(画像の上部) 4.使いたい上ルーパー糸と下ルーパー糸をミシンに乗せて溝に通す。 5.押さえ金を下ろして、それぞれの糸を結ぶ。 (押さえ金を下ろしたほうが結びやすい) *糸が結びにくい場合は画像下側にある 糸通し金具の糸を外すと結びやすくなります。 結んだ後に金具に糸を通すのを忘れないように。 *結び目は左画像内でしたら、どこにできても影響はありません。 |
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6.左右針糸を針穴のちょい上でカットする。 (これはどこで切っても構いませんが糸の節約ではここがベスト) 7.押え金を上げて、変える前の針糸用の糸を引っ張って抜く。 (押さえ金を上げないと糸が抜けません) 8.変える前の『空環』を引っ張ると、上下ルーパー糸が通る。 この時に針穴に残っていた糸も抜ける。 9.針に糸を通して押え金の下に入れる。 10.糸がちゃんと全ての通路を通っているか確認。 11.押え金を下ろし、ミシンの電源を入れて空踏み。 新しい『空環』を作って終わり。 *針穴に糸を通すときに、押さえ金を下ろしたほうが通しやすい場合は 下ろしてください。 |
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*空環とは左のような、環が繋がった部分のこと。 ロックミシンに生地を置かないで空縫いするとできる。 |
この方法だと、糸が自由に動きやすいように途中で「押さえ金を上げたり下げたり」という工程がありますが、
他にはコツらしいコツは無いので、慣れると簡単だと思います。
簡単に手順をまとめると、
『上下ルーパー糸を切って結び、針糸を切ってから空環を引くとルーパー糸が通る。
その後に針糸を通して、空踏みしたら終わり』です。
作業中に糸が動かない!と思ったら、押さえ金を上げればいいですし、
糸が動いてやりにくい!と思ったら、押さえ金を下ろせばいいだけのことです。
4行の説明で終わる簡単な作業です。
<<針に糸を通すのが面倒な人へ>>
針糸をカットする位置をもっと上にします。糸を結ぶには最低でも約15センチほど残ってないと結びにくいため。
上の工程の「6〜8」を次のように変更します。
『6〜7.糸を長く残して新しい糸と結ぶ』
『8.変える前のロック糸の空環を引っ張ると、上下ルーパー糸と針に糸が通る。』
この方法の場合「結び目が大きいと、結び目が針穴に通らないことがある」ので注意してください。
わたしは失敗することがあるので上の手順でやっていますが、お好みでお試しください。
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