ミシンについて・・・FAQ集

ロックミシンの選び方

どんな素材で、どういう物を作るか?それと予算で決まってきますが
値段の高い機種だと色んなことができる!と目移りしてしまうものです。
わたし自身ロックミシンを買う時はとても迷いましたから、その気持ちはとてもよくわかります。
そんな経験から候補の絞り方を書いておきます。



<2本糸>・・・布帛O.K。ニットには向かない。
小物を作るのだったら2本糸で十分です。また、洋服を作る場合の縫い代始末として考えた場合でも
ジグザグミシンでやるよりはずっときれいにできます。2本糸のミシンの最大の利点は値段が安いこと。
そして、糸かけが楽なことです。糸が少ないということは糸調子も合わせやすく、手で調整するのも
すぐに慣れます。
「たまにしか使わない」 「予算が厳しい」 「布帛しか縫わない」という場合に。


<3本糸>・・・布帛O.K。ニットの縫い代始末も可。
既製品のブラウスなどの縫い代始末は3本糸です。糸が一本増えるだけでかがり目の美しさが違います。
また3本糸になると巻きロックができるようになります。ニットを縫う場合は縫い代始末をロックミシンでして
地縫いは直線ミシンでします。2本糸のロックより糸かけが少し難しくなり、糸調子合わせも難度が上がります。
「差動送り」機能があるものにするのがポイントです。
「縫う機会が多い」 「ロックの縫い目にこだわりたい」 「布帛しか縫わない」
「ニットもたまに縫うけど4本糸までは・・・」という場合に。


<4本糸>・・・布帛O.K。ニットの地縫いと縫い代始末が同時にO.K。
3本糸のかがり目にプラス地縫いがあるのが4本糸ロックです。
布帛O.Kですが布帛しか縫わない人には不要の機種になります。
ニットを縫う場合に縫い代をかがりながら地縫いも一緒に出来るので、ニットを縫う人には魅力的な機種。
3本糸で使いたい時は針1本抜き、糸も外せば3本糸に変身します。
糸が4本あると糸かけがとても難しくなり、糸調子合わせも大変になりますので
必ず「差動送り」機能があるものにします。
「ニットをかなり縫う」 「予算はある」という場合に。


<差動送りについて>
3本糸や4本糸の機種を買うときは、この機能が付いているものをお勧めします。
2本糸の時は無くても慣れれば自分で調整できますから気にしなくてもいいです。
この機能は上に重ねた生地と下に重なっている生地とでは、送り金がある下のほうが
先に進むという「生地送りの差」を調整するもので、生地が安定してきれいに縫えます。
「自動差動送り」になると文字どおり自動でやってくれますから、特殊な生地を除き
糸調子をほとんどいじることなくきれいに縫えます。かなり便利な機能です。


<自動糸通し機能について>
ロックミシンは下糸の糸通しが難しいので魅力的を感じる人が多いと思います。
糸が切れても楽々で安心。あると便利なのは間違いありません。
でも、この機能が無いとロックミシンが使えないわけではありません。あくまでも便利機能ですから。
ロックミシンを買うとはじめから糸がセットされていて、針にも糸が通った状態になっています。
糸が切れたり糸を変えたいときは、すでにセットされている糸を切って新しい糸と結び
ロックミシンを踏む(空縫いする)と簡単に糸替えができます。
現在は売値で10万円以上する機種についている機能になるので、最後は予算で決まると思います。


<メスの固定について>
ロックミシンというのは余分な縫い代をカットしながら縫っていきます。このカットしてくれる刃を「メス」と呼びます。
このメスが固定されていて動かないものと、動かしてメス無しにして縫い代カット無しにできるものがあります。
メス無しにすることを「メスをロックする」といいます。
直線ミシンしか使ったことが無い人は「縫い代が少なくなり過ぎた!」という失敗をしがちですので
メスをロックできるか?もチェックしましょう。


<アタッチメントについて>
どのアタッチメントが便利なのかは、使う人の使い勝手の好みや縫う物によって違ってきます。
機種によって付けられるアタッチメントが変わってくるので「最初から絶対欲しいもの」と
「将来使うかもしれないもの」をチェックします。
アタッチメントは意外に高く1個2000〜3000円くらい。全部揃えたらかなりの値段になります。
「揃えたいから値段なんて気にしない派」の方は全部揃えてもいいと思いますが
アタッチメントが無くても縫えるものも多いです。必要を感じたら「買い足す」でも遅くはありません。
普通の家電でもありませんか?たくさん機能があったほうが便利そう♪と買ったけど、全然使ってない機能。
それと同じことがロックミシンにも言えます。


<カバーロックミシンについて>
これは普通の裁ち目かがりのロックミシンとは違うものになります。
既製品のTシャツの裾始末を見てください。表にステッチが2本入っていて裏はかがってある縫い目。
これができるのがカバーロックミシンです。このミシンは普通の3本糸か4本糸ロックミシンを使っていて
どうしても必要がある時に候補に上がるものなので、最初から候補にあげる必要はありません。
普通のロックミシンにこの機能が付いているものがありますが、あくまでもおまけ機能です。
キレイな仕上がりにこだわる場合は専用の機種にはかないません。



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