立体裁断(ドレーピング)の作業について・・・FAQ集

3.立体裁断したの平面(紙)に写す手順

トワル(仮の生地で立体裁断し組み立てたものを意味します)には
中心線や胸幅線などの基準線をいれてあるので、それを基準にして紙に写します。


<1.トワルを分解する前に印を入れる>
これは先を尖らせた鉛筆を使います。シャーペンでは芯が刺さって書けません。
鉛筆を刺すように印を入れていきます。(ドット状、点々状という意味)
直線の部分は広い間隔で。カーブの部分は細かく。
複雑なラインほど細かく、直線になるほど大まかに入れます。
衿ぐり線、肩線、脇線は必須。ダーツや切替線があるものはそれも忘れずに。
その他決まっていたら袖ぐり線や裾線など。


<2.トワルがすごくしわしわで写しにくい時は>
最初は必要以上に生地をいじってしまい、生地がしわしわになりがちです。
その場合はアイロンをかけますが、必ず「ドライアイロンであまり高くない温度」で。
これはアイロンによる生地の縮みを防ぐためです。
軽くさっとかける程度にしておくのが正確に写し取るコツでもあります。


<3.紙にも基準線を入れる>
直線定規と直角定規を用意して紙に、トワルと同じように中心線や胸幅線などを入れます。


<4.紙にトワルを重ねる>
分解したトワルを紙の上に重ねます。
このとき、トワルの基準線と紙の基準線がピッタリ端から端まで重なるようにします。
きれいに重なったら「おもし」などをそっと置いて、トワルがずれないようにします。


<5.針を用意する>
針を用意します。プッシュピンを使う人もいますが、細い針のほうが正確に写すことができます。
わたしはシルクピンを使いますが、普通のマチ針でも構いません。
「頭」のある針のほうが押しやすいです。


<6.トワルのラインを写す・刺す>
針を刺す感覚は複雑なラインほど細かく刺しますが、細かすぎると紙が切れてしまいますので
1〜3センチ間隔くらいでしょうか。脇線など長い直線はもっと広い間隔でも構いません。


<7.ラインを繋げて、寸法を確認>
全てを写し終えたらトワルを外し、針穴をたどり定規を使って線を繋ぎます。
必要に応じた「いせ分」で寸法が合わない場合は除き
縫い合わせる箇所(前身頃の肩線と後身頃の肩線といった場所)が同寸か確認します。
その他、傾斜があまりにもキツイなど「あり得ないライン」が無いか確認します。
もしそういう箇所があったら直します。


<8.もう一度トワルを組み立てる>
きれいに繋いだ線で、トワルをもう一度組んで確認します。
問題なければこれで完了。直したい箇所がある場合はこの作業を繰り返します。



*FAQ集のTOPに戻る*

*home*

copyright(c)Draping&Pattern型紙ひろば all rights reserved.
サイト内の文章及び画像等の無断使用・転載・流用はお断りします